ビビリ散らかす

2023.8.1

ついてしまった。
餅を。
お盆につく、と言っておきながらそれまで待てなかった。
結果、大変美味しく満足であったが、やはり量が多すぎた。
夏に餅は、あまり食べられない、と不満が続出であった。
しかし、思っていたより、大変簡単に出来た。
父と悪戦苦闘したあの餅つきが、嘘のように簡単であった。
昭和は遠くなりにけり、そんな想いである。

そんな昭和に想いを馳せている最中、久々に練習を再開した。
来年のホールも見学させて頂いた。
思っていたより大きなホールであった。
結果、みんなビビリ散らかしている。
ホールの大きさを比べる対象が、今は亡き「栃木会館小ホール」なのも昭和である。

我々のホーム、栃木会館小ホール。
会館には、澱んだ空気の「はと」と言う名の喫茶店(多分)があった。
そのあと「ローズ」と言う名前に変わったような気がするが、調べてもちょっと良く分からない。
曖昧な記憶で申し訳ないが、濁った水槽のある喫茶店だった。
当時ですらも既にレトロな雰囲気の漂う、最高に昭和な雰囲気を醸し出していた会館であった。

そんな昭和でレトロな栃木会館出身の我々が、こんな平成の明るい光差す綺麗なホールでやっても良いんですか?なんか、すみません。な気持ちでいっぱいである。
少々卑屈っぽいが、どこまで行っても昭和からは、抜け出すことは出来ないのだろう。
何しろ、前回公演は、50代以上に絶賛と言われたのだから。

我々は昭和に想いを馳せつつ昭和を引きずり続けた芝居を平成の会館で令和の時代に上演する所存である。

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