タウリン、幻の旗揚げ公演

タウリン

実はタウリンには第一回公演の前に「タウリン1000mgプロデュース」として行った公演があるのだ。

公演タイトルは「モンタージュ」

これはオリジナルではなく、遊◎機械/全自動シアターの高泉淳子さんと、劇団青い鳥の伊沢磨紀さんという女優さんが二人だけで作り上げた芝居だ。

本来は二人の女優が女の子の友達同士だったり、男女の友達同士だったり、老女二人だったり、ときには母と娘の役をやったりして場面がつながってゆく。これを我々はキャスト5、6名でやった。


実は、この芝居の記録が今の所見つからないでいる。
本棚の奥から「モンタージュ」の戯曲の本が出てきて、そういえば、これ、我々でやったことあるよな、という感じだったのだ。

なので、かすかな記憶を頼りに書いている。

我々の公演を行った場所は、宇都宮駅のすぐ近く、当時パセオ10階にあったパセオスタジオだった。
ここはるり作の(しま工の)番外公演で一度使っていたので要領はわかっていた。
周りを暗幕で囲むと小劇場となる。
でもここは演劇をやるために作られているわけではないので、照明がフェーダーが無かったのだ。フェードイン、フェードアウトができない。なので、登場と退場のみで行ったと思う。

私のお気に入りのシーンは、小雪演じる老紳士が、幼い頃のガールフレンドとの約束を守って、女の子(今は老女)をずっと待ち続け、ついには諦めて帰ってゆくというシーン。この時バックに流したのが、ビル・エヴァンストリオの「ワルツ・フォー・デビィ」のアルバムの中の「マイ・フーリッシュ・ハート」というバラード曲である。これがこの場面に驚くほどハマった。
彼女は少年役とか、エキセントリックな女役などで異様な輝きを見せる女優だ。男の役をやれば男の哀しみを表現できる女優なのである。
現在は朗読劇にハマっているようだ。誤解を恐れずに言えば2.5次元くらいの世界だ。
早く三次元の世界へもどっておいで!

この幻の旗揚げ公演の時期は、しま演劇工房 第27回公演 「三日月庭園」1994.11.4-6と
タウリン1000mgシアター第一回公演 「イリュウジョン百貨店」1996/6/23(土)6/24(日)
の間の時期、多分1995年にやったと思われる。

劇団名は無く、 プロデュース公演と銘打っていたはず。しま工が今年やらないんじゃ、やる気のある連中だけでちょっとやってみるか、くらいのノリだった。

我々のメンバーは私たまみと、るり、小雪、香、ちひろ、えむ だったか。そしてJが舞台監督だったろう。
この頃は今年はしま工の公演が無い、ということだけしかわからなかったので、大々的にやることはなかった。

この幻の旗揚げ公演のメンバーがタウリン創設メンバーである。

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