鈴井永遠ちゃんのこと


鈴井永遠(とわ)、という役者さんと一緒に舞台をやる機会があった。
彼女は東京の人だ。
大きな瞳の女の子。
若い。娘でもおかしくない歳だ。
実際娘の役だったわけだが。

自分でも芝居の演出とかしているらしいので、舞台を客観的に見る目も備わっている。
今回は難しい役所。何しろ、目も見えないし耳も聞こえないという有名人の役。
セリフが無い役で大変だね、と言ったらセリフがない役やった事あるので大丈夫とのこと。
(私はそんな役は絶対にやりたくない)

基礎がちゃんと出来ている。
指先で水に触れるシーンが美しい。
そんな役者さんと一緒にやるのは久しぶりの事。
っていうか、自分は10年近くブランクがあるわけだから当たり前だが。

舞台っていうのは、何とかやり繰りするものではなく、創造していくものなのだ、
と改めて思った次第。
子どもたち(私のではない)もなついていた。子ども好きのようだ。

本番での彼女の演技は会場が会場だったので直接見る事が出来なかった。
私が出ている時は自分の演技に集中しなければならないし。
しかし、見に来てくれた演劇関係者は大絶賛していたらしい。

宇都宮はとても遠いだろうけど、また一緒にやりたいものである。

2011.12.19