やっと長かった日々が終わった。
今回は実はすいぶん前から準備を始めたのだ。
だけど本当にみんなの力が集まって来たのは公演まで二ヶ月を切ってからだった。
芝居ってホントにみんなの力が集まってこないと出来ないんだよな。
去年の暮れに稽古が始まっても最初はなかなか人が集まらずローテンションな日々が続いた。
そんな時に新人募集をしたため、見学者よりも団員が少ないという状況に。
あれで来た人もしけた感じになってしまったんだな、きっと。
でも、 少人数で装置を早めに完成し(その為に日曜日をフルに稽古できるようになった)
マコによる楽しい小道具が色々出来てきて、
今まで殆ど稽古に来なかった小雪が急にやる気を出し、
ダークダックスフンドなどの男役をやってくれる人が見つかり、
梅ちゃんが復帰し小粋な味を出してきて、
それぞれが自分の役どころをつかみ、意識の流れをつかみ、
最後に来て何でセリフ覚えていないの?の弟くんは持ち前の自然な演技を本番直前に見せてくれ、ほっと一息。
もちろん、これ以上の芝居はあるし、きっと頑張れば我々にも出来るんだろうけど、
いろんな諸事情をふまえた中で、今回の公演の出来は我々的には及第点と言える。
チケットの売れ行きは今一つで、それは今後がんばらなあかんとこなんだけど
役者から見たお客さん的にはまあ、さびしくない程度で、
直前の不安な予想よりは多く入ってくれた。
やっと芝居的にも自己満足的状態からエンターテイメント集団へ一歩進み始めたってとこか。