いろいろ配慮はしながらも・・・

お芝居色々

これは次亜塩素酸水というものを空中に散布しながら稽古中の様子です。もちろんウイルスの不活性化のためである。これは自衛隊が関与する医療にもコロナが始まった当初から導入されており、人体には全く害が無いものである。
そして手をつないだとりか、身体に触れたりはなるべくしないようにメニューを考えてはいるが、多少はどうしてもあるので、手指消毒してもらいながらやっている。

その上で・・・

やはり演劇でしか出来ないことをやっていかないと・・・

例えば、基礎練習や発声練習の時はマスクを付けてやってもらっているが、

一人ずつ舞台に立って、世界を作ってもらう「一人エチュード」の時だけはマスクを外してもらう。そうでないと、舞台の上で役者として開き直れない気がするのだ。

すぐ近くで面と向かっての「言い合い」のようなエチュードや場面は避けるものの、同じ空間上でのセリフによる2,3人のからみは入れていく。相手の言葉によって自分も変化していくという体験もまた重要だからである。

また、発声練習の前に、身体の力が完全に抜けた状態になるよう、野口式体操の「うつ伏せ呼吸」というのをよくやる。
補助者がうつ伏せ状態になっている演者の背中を、水の入った袋に見立て、優しく押していく。次に演者が空気の入った風船が膨らむように腹部に空気を入れ、それを補助者がやはり風船やビニールプールの空気を抜くようなイメージで押してあげ、心身の脱力と舞台のための呼吸法を同時に行うものである。
この時の接触も避けられないのだ。「自分のイメージを人に伝える」事は役者の基本でもあり、これがうまく出来る人は舞台の上でちゃんと相手役に「働きかけ」の出来る人でもあるのだ。
もちろんこの練習の後にも全員に手指の消毒をしてもらう。

大きな動きが無くても、イメージが動けば「場」は活性化する。

「密」な接触がなくても、すぐ近くで発せられた言葉で無くても、人は変化してゆける。

同じ「場」にいれば。

人と人が同じ「場」にいることが大事なんだな。

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